RESONANCE ~共鳴 (2016年12月)

長かった氷河期がようやく終わり、人類が洞窟を出たのはわずか1万年足らず前でした。地球47億年の歴史から見れば、このわずかの期間に人は様々な道具を発明し、またそれを記録し、後の人々に伝え、宇宙を目指せるほど飛躍的に文明を進歩させてきました。その大きな原動力となったのが、言葉の獲得であったことは間違いありません。
ただし、気がつくと人々は言葉が持つ思考の罠に嵌ってしまいました。それは、人の認識は一瞬遅れてやってくるので、どうしても思考は現在を捉えることができないからです。そのため思考は、常に過去リピートするか、未来をシミュレートしています。そして、そこから多くの強いマイナス感情が生まれてきます。感情は実は一瞬なのに、思考がそれを繰り返しリピートしてしまうからです。そんなわけで、生きている限り思考を止めることはできないので、マイナス感情は常に人々の悩みの種であり続けました。
しかし、人類には、救いが用意されていました。その一つが花や樹木などの植物です。こういった植物たちには人の意識を今に開く力があり、植物のエネルギーで人は今を感じ取る能力を思い出し、かつてそうだったように、今を生きることができることに気付いたのです。



RESONANCE ~共鳴 (2016年11月)

感情を理解することには大きな効用があります。人は自分が何者なのか実はよくわからないことが多いのですが、それは、思考がいつも未来を先取りして、まだ起こってもいないことをシミュレートしているからです。こうなったらどうしよう、ああしよう、またはこうしようとか、ただ単に嫌だなとか、起こってもいないことを思考は先取りしてしまうのです。まだ起こっていないことは、まだ存在していないわけですから、何ものにもなることはできません。

一方、すべての過去を記録しているのが体です。食べ物を含め、その人がどんな人なのかを体は情報として持っていますので、治療師は過去を癒すことになります。

そして、感情は「今」に私たちを引き戻す力があります。つまり感情を感じている「今」だけが実は本当に存在している瞬間なのです。厳密に言うと、人は今をとらえることはできません。脳は認識が一瞬遅れてやってくるからです。感情を言葉で理解することの意味はそこにあります。感情を認識したときはすでに過去なので、俯瞰した視点で、客観的に自分を捉えることができるのです。感情は実は一瞬なのですが、思考がそれを繰り替えしリピートしてしいます、感情を言語化できる俯瞰した視点のみが、マイナス感情の連鎖を止めることができるのです。



RESONANCE ~共鳴 (2016年10月)

マイナス感情の一つの特徴は、トラウマになりやすいということである。プラスの感情はトラウマにはならないのに、なぜマイナス感情だけがトラウマになってしまうのか?それは、マイナス感情は魂を曇らせ、宇宙とのつながりを遮断してしまうところに大きな原因がある。人は本心で行動しているときは、マイナス感情をつくらない。しかし、頭で考えだすと恐れが起動しマイナス感情をつくりやすくなってしまう。一旦、マイナス感情がつくられパターン化すると頭でわかっていてもなかなか心から離れなくなる。

この宇宙とのつながりを、古の聖者は「愛」と呼んでいる。愛は頭で考えるものではなく、一つの「状態」なので、本心でしか繋がれないし、思考はむしろそれを邪魔してしまうのだ。

頭だけで一所懸命繰り返す、言葉や願いがなかなか叶わないのも、それが本心からの祈りではないことが多いからだ。トラウマがあると、人は自分の本心に到達できない。ではどうすればいいのかというと、やはり、マイナス感情を少なくしていくしかないのではないだろうか。マイナス感情が少なく、トラウマを克服した人は、目の前の出来事だけでなく、過去の出来事もまた肯定的に見ることができる。それもまた、すべてを受け入れた意識の状態である。



RESONANCE ~共鳴 (2016年9月)

 もうすぐ夏の終わりを迎えますが、毎年1年に1回だけ霊の世界が身近になる日本の風習がお盆です。霊の世界に、私たち生きている人間の思いは、いったいどのように伝わるのか、多くの人は疑問に感じているのではないでしょうか。それに対する一つの答えがあります。これは、実際にその方から聞いた話です。

彼女のお父さんは46歳の時にガンで亡くなりました。生きているときは、煙草が大好きで毎日欠かさず美味しそうに吸っていたそうです。

それは、初めてのお盆も終わり、親戚の人たちも帰った後のことだったそうです。誰もいなくなった居間で、仏壇のお父さんの遺影を見ていたら、ふとお父さんが大好きだった煙草のことを思い出し、そこにあった煙草の一つに火をつけ、線香立てに、線香の代わりのように煙草をさし、手を合わせました。すると・・・火をつけたばかりの煙草が、根元のフィルターのところまでシュッと、一瞬で灰になったというのです。

このことから、私たちの思いは、一瞬で時間差なしに霊の世界に届くということが分かります。人の想念はその思いが本心からであれば、間違いなく霊に届いています。宇宙の謎であるダークエネルギーを解くカギは、もしかすると感情も含めた人間の意識にあるのかもしれません。



RESONANCE ~共鳴 (2016年8月)

宇宙には様々な謎がありますが、その中でも現在最大の謎とされているのが、銀河系の渦の形です。通常、太陽のような巨大な引力を持つ恒星を回る場合、近い惑星ほど引力が強く働くので1回の周期は早くなります。つまり、太陽に近い水星や金星は、地球や火星より1年が短いということです。しかし、銀河系の中心に引き寄せられて、約2億2500万年で外側を1周する太陽系の星たちと、中心近くにある星の回転速度が同じだというのです。

これを可能にするためには、外側の星々を強く引き付ける、物質とエネルギーが計算上必要になります。そこで私たちの宇宙には、まだ発見されていないダークマターとダークエネルギーが存在していることが分かったのです。そして、その未知の物質にはちょっと変わった性質があるのです。まず、私たちの知っている物質を簡単にすり抜けることができる。つまりかなり小さい?それなのに、物質に引力などの影響をあたえることができ、広く星々の周りに存在しているというのです。つまり、目には見えないが、人の体や物質をすりぬけ、私たちに影響を与えることができるモノということになります。これはまるで、この世界の回りには霊の世界があり、違う次元から私たちに影響を与えていると考えたほうが分かりやすいのではないでしょうか。世界中の宇宙物理学者が長い時間をかけてこの物質を特定しようとしてきましたが、いまだにその痕跡さえも発見することができません。おそらく、違う次元から現れる霊のようなものをただの物質のように考えているうちは、その正体を解明するまでにはさらに多くの時間を必要とすることでしょう。



RESONANCE ~共鳴 (2016年7月)

マイナス感情は体のどこにあるのか?感情はエネルギーなので、それは脳ではなく、エネルギー体としての体にくっついている。東洋思想では、怒りは肝臓を傷めるので、怒りのエネルギーは肝臓のあたりに存在するのかもしれないし、悲観的な感情の場合は、肺のあたりというように、臓器とマイナス感情には関係があることが分かっている。だからと言って、マイナス感情が直に臓器にくっついているわけではない。感情のエネルギーは物質とは違った次元にあり、人体を包むアストラル体などにあらかじめ影響を与える。「ジュラシックパーク」や、「ER」での作者で知られるマイケル・クラントンは、長年の父親との確執を解消するために、カリフォルニアの高名な霊媒師のもとに向かった。怒りや恨みなどの強いマイナス感情を消してもらうためにだった。霊媒師が彼を見ると、肩と背中のあたりに、黒い虫のようなものと、ディズニーのアニメに出てくる小さな悪魔のようなもの(存在)がくっついているのが見えた。怒りなどのマイナス感情は、違う次元で成長し,物質化していたのだ。数日がかりでその虫と悪魔を追い出すと、最後には彼らは心残りな様子で立ち去ったのだが、マイケルには少しの後悔と後ろめたさが残った。マイケルはマイナス感情が長い間、実は自分を守っていてくれたことに気付いていたからだ。マイナス感情は何年もの時間をかけてゆっくり育ち、物質化していた。まるでわが子のように。それを手放す時、一抹の悲しみが彼の心をよぎった。もはや彼らは自分を助けてはくれない。もうこれからは、誰かを憎んだり、人のせいにしたりすることなしに前に進まなければならいと感じていたからだ。



RESONANCE ~共鳴 (2016年6月)

言霊には固有の波長=周波数があることを解明し、それを応用した様々な器具で人類に貢献することを甲府の七沢研究所は目指している。その波長=周波数を繰り返し発信することで、人々の真の願いが実現できるからだ。しかし、人々の真の願いというものは、本人も意外とわからないことが多いのだという。紙に願望を書いてみたりしても、しばらくすると、なんかもうどうでもいいということが実際は多い。ただし、繰り返し、繰り返し考えてしまうことは、それがプラスのイメージであれ、マイナスのイメージであれ実現してしまうことが多い。つまり、繰り返し考えていることが実は本心で、いつも実現してしまうのは本心ということになる。

そして、言霊は、本心に反応する。人の心が言霊を受け止め、その瞬間に宇宙を新たに創造する。誰にでも、心という進化した意識を持つ存在であれば、本当の思いを実現する力ある。
人間は感情を通してのみ、自分の本当の思いを知ることができる。プラスとマイナスの感情はどちらも人間にとって絶対に必要なものなのだ。もしそれがないと、意識はこの世界を意味づけすることもできないし、楽しくもないし、当然、苦しくもない。138億年前、ビッグバンの始まりにあった、何の変化もない、何の違いも認識できない、そして成長もない宇宙のままだからだ。



RESONANCE ~共鳴 (2016年5月)

磯田道央(国際日本文化センター)準教授は古文書の中に驚くべき発見をした。それは、今から400百年前に、現在の日本に共通する地震の連鎖があったという記録である。
豊臣秀吉が62歳で亡くなる3年前の1596年9月1日、愛媛でマグニチュード7、続いて9月4日、大分M7、翌5日には京都・伏見でM7.5、活断層中央構造線に沿って地震は起こっている。さらに、15年後の1611年に東北の三陸沖でM8.1、次いで8年後の1619年に熊本でM6.1、この時に八代の麦島城は地震で崩壊した。さらにこれには続きがあり、8年後の1627年に長野(松代)でM6.0、その6年後の1633年には小田原でM7.0、さらに2年後の1635年には江戸でM6.0と続いた。
これを現在に当てはめてみると、1995年1月、阪神淡路大震災M7.3、16年後の2011年3月、東北大震災M9、長野県北部地震M6.7、そして、5年後の2,016年4月、熊本地震M7。と活断層に沿って地震は起こっている。400年前より人口も大きく増え、災害の規模は比較にならいない。地震はいずれ起こるものでも、復興をさらに遅らせてしまう断層に近い原発の稼働は慎重になる必要があるだろう。



RESONANCE ~共鳴 (2016年4月)

栄養療法医師の溝口徹氏は、子供の発達障害と小麦などのグルテンが関係していることを指摘している。小麦のグルテンや牛乳のカゼインなどのタンパク質が腸の粘膜を荒らし、下痢や便秘を繰り返すと、花粉症やアトピーなどのアレルギーになり易いだけではなく、子供の場合などは脳に影響を与えていることが多いというのだ。

その理由は…そもそも食べものは噛むことで細かくされ、胃では胃酸と消化酵素によってさらに細かい状態にされる。通常、小腸では元の性質が残っていないレベルの分子の状態になって、粘膜から吸収される。つまり、タンパク質が分解され、アミノ酸の状態になれば、その食材の特性がなくなり、アレルギーの原因にはならない。そこでなぜグルテンなのか?それは、グルテンのアミノ酸の配列に関係している。グルテンは、パンなどのモチモチした食感のところで、タンパク質が分解されにくい構造をしているのでそのまま腸の粘膜まで到達する。腸が健康であれあれば問題はないが、粘膜が弱かったり、腸内環境が悪い場合、粘膜の炎症を引き起こしこの時にアレルギーを発症する。

本当にグルテンやカゼインが原因でアレルギーやメンタルの状態が悪いかどうかを判断するには、とりあえず春休みなどを利用して2週間、小麦と牛乳を止めてみることをお勧めする。



RESONANCE ~共鳴 (2016年3月)

アスペルガーなどの発達障害の身内を持つと、その子供や配偶者は不安を抱えやすいと言われている。フランスの心理学者ガストン・バシュラールは、これをカッサンドラ症候群と命名した。カッサンドラは、人々から決して信じてもらえない予言者のことで、ギリシャ神話に登場するトロイの王女である。アポロンに予言の能力を授けられたが、その呪いで誰にも言うことを信じてもらえずに不安と不信を抱えることになった。

ある看護師さんの事例である。彼女は、最近担当になった自分の母親と同じくらいのある患者さんにいつも腹を立てていた。何をしてあげてもあまり期待したような反応がなく、「ありがとう」の言葉もなかったからと思っていた。それにしても、なぜこんなに腹が立つのか自分でも不思議だったのだが、あるとき自分の母親と、この患者が似ていることに気がついた。母親は一日中テレビの前にいて、家の中はいつもだらしなく散らかっていた。小学生の頃から母親とは意志の疎通がなぜかうまくできず、そのためいつも心の中に不満と不安があった。

後に、この患者がアスペルガーであることが判明する。アスペルガーの人の中には、他人の感情がよく理解できないので、どう反応していいのかがわからず、いつもTVのドラマなどで他人の感情を学習しようとしている人がいるというのだ。その話を聞いた時に、なぜ自分の母親が一日中テレビのドラマばかりを見ていたのか、初めて母親の病を理解できたという。



RESONANCE ~共鳴 (2016年2月)

戦後の一時期、アメリカの育児法が日本で広く流行しました。アメリカのものは何でも進んでいていいはずだ、と多くの人たちは信じたのです。書店には様々な育児書が並び、真面目なお母さんほど熱心にそれを実践しました。しかし、それらの多くは、後に様々な問題を引き起こしたのです。例えば、赤ちゃんを抱っこしすぎると、「抱き癖」がつくのでよくない。というものや、授乳のタイミングも一定の時間をおいて行うべきだなどというのは特に、子供たちの心に問題を引き起こしたようです。お母さん自身の個性にもよると思いますが、熱心にこれを行うと、子供の中には、強い不安が生まれてしまい、母親との間に何らかのわだかまりが生じてしまうことがあります。それは大人になってからも消えることがなく、逆に、自分の子供に対しては、少しでも泣いたりすると、苦しくて抱き締めずにはおれなくなります。

授乳についても、今飲みたいのに何時間も待たされると、もの凄くいつも渇望する状態になるので、大人になってからなぜか牛乳をがぶ飲みしてしまうとか、男子の場合では、おっぱいが大好きな大人が出来上がることになります。心にトラウマがあると、人との心理的な距離が上手くとれないことが多いので、近づき過ぎるか、距離を置いてしまうかの極端になりやすのです。



RESONANCE ~共鳴 (2016年1月)

人類が農耕を開始し、同時に言語を獲得して以来、人々は常に妄想に苦しめられるようになりました。言葉によって知識や技術が継承されるようになり、人々の生活や文化の水準が向上したとの同時に、自然から切り離された脳は、過去や未来について空想することができるようになったのです。野生の動物の本能と比較してみると、動物が何時もこの瞬間だけにフォーカスしているのに対して、人間の意識は常に、過去か、未来に向いています。トラウマは、過去に現在が浸食された病です。逆に、未来に意識が向き過ぎる場合も、不安が強くなったり、また現在から逃避していることが多くなります。

マイナス感情は、人類の脳の中の物語が作り出しています。そしてこの物語は反復されることで強化され、マイナス感情を繰り返し生み出しているのです。

そこで、マイナス感情をなくすためには、この物語の反復を終息させることが必要になります。その時に必要なことは、マイナス感情を、一時的にもはずすことです。事実に対して、冷静で、中立的な視点に立って初めて人は、ネガティブな物語を書き換えることができるからです。そしてその時に人は、少しだけ成長することができます。

マイナス感情は人類にとって、もっとも古くて、しかも常に新しい普遍的なテーマなのかもしれません。

2016年はバッチ博士が生誕して130年目にあたる年になります。