RESONANCE ~共鳴 (2008年9月)

マイナス感情の多くは、生きていく上で実はどうしても必要なものなのである。もし怖れの感情がなかったらどうなるだろうか?

例えば、戦争で頭に銃撃を受け、脳の怖れに対応する部位が損傷してしまった人の場合、恐怖の感情がなくなってしまうので、目の前をビュンビュン通り過ぎる自動車や電車に自分からぶつかってしまうことも平気になってしまう。「怖れ」は生物が種を保存するための根源的な感情(反応)であり、これがない種は早晩に絶滅してしまうことになった。

しかし、怖れの感情が強すぎても、攻撃(餌取り)に移ることが容易に出来ないので、絶滅してしまう危険が高くなる。捕食されないことと、捕食することは生物の持つ最も根源的な本能で、言い換えると餌を追いかける行為と、餌にならないために背中を見せて逃げる行為は、考えてみれば気持ちの上で全く逆のベクトルなので、この気持ちの切り替えがどの生物にとっても、常に難しい選択なのである。

恐怖はやがて水性の感情の元になり、攻撃性は火性の性格となった。すなわち、人がいつも葛藤してしまう本当の理由はここにある。葛藤が火性の本心と水性の怖れで起こるのは、進化の過程で死の恐怖と攻撃性を統合する、または切り替えることが、生物にとっても常に困難な作業であったことの名残なのだろう。

文責:矢吹三千男
早稲田大学卒業。製薬会社に勤務ののち、1993年よりバッチフラワーの輸入を始め、1994年バッチフラワー正規輸入代理店となる。株式会社プルナマインターナショナル代表取締CEO社長。陰陽五行思想家の冨田哲秀氏に師事し、陰陽五行を交えた新しい性格分析法の開発に携わる。感情・魂・肉体についての研究を続け、独自の展開を現在、全国を講演・セミナー活動で行っている。