RESONANCE ~共鳴 (2010年2月)

心に問題をかかえている人の大きな特徴の一つは、同じことを繰り返し言うことにある。

何度も何度も同じことばかり言い続け、周りの人々をひたすら消耗させる。心が、現在にではなくて、過去のある時点に縛りつけられているようにふるまい続ける。

過去の忘れがたい記憶には必ず、特定の感情がくっついている。記憶がよみがえるたびに、感情はエネルギーを補給し続け、こんどは記憶を強化する。

トラウマは、縛りつけられた記憶の問題だと発見したのはフロイトであった。記憶とは物語のことである。つまり、トラウマとは、物語の意味を書き換えられることを拒否する病なのだ。

例えば、子供のころに親に何かひどい仕打ちを受けたような場合、ひたすら被害者としての記憶に留まることがトラウマである。

しかし、健全な精神は、意味をいくつにも書き換えることが出来る。例えば、親であってもまだ若く未熟で、親というよりただの子供だった、とか自分もそうであったように、一人の女だったとか、少し違った視点を取れるようになることが、意味を書き換えることができると言うことであり、健康な精神であるということである。

過去の出来事そのものを人は変えることは出来ない。しかし、その意味を少しだけ変えることが出来る。キーワードは感情にある。

文責:矢吹三千男
早稲田大学卒業。製薬会社に勤務ののち、1993年よりバッチフラワーの輸入を始め、1994年バッチフラワー正規輸入代理店となる。株式会社プルナマインターナショナル代表取締CEO社長。陰陽五行思想家の冨田哲秀氏に師事し、陰陽五行を交えた新しい性格分析法の開発に携わる。感情・魂・肉体についての研究を続け、独自の展開を現在、全国を講演・セミナー活動で行っている。