RESONANCE ~共鳴 (2012年4月)

人の身体をつくっているのはタンパク質です。タンパク質は20種類のアミノ酸からできています。このうち11種類は人が身体の中でつくりだすことができるアミノ酸で、残りの9つが食べ物で外部から補わなければならない必須アミノ酸です。アミノ酸は1つでも欠けてしまうと、十分に健康な細胞をつくりだすことができません。これをアミノ酸の桶(おけ)という言い方をします。それは、むかし桶は板を竹で挟んで作っていました。板が短いとそこから水が漏れてしまうので、一番低ところで水がたまることを意味しています。つまり9種類のうち、一番含有量の少ないアミノ酸を一番背の低い桶板に例えて、いくら満杯にしようとしてもそこから水が流れてしまうので他のアミノ酸は無駄になってしまうということです。

この必須アミノ酸の中で小麦や精白した米に不足しているのが「リジン」というアミノ酸なのですが、リジンは豆類や肉、乳製品などに多く含まれています。外国の映画やドラマの食卓の場面などを思い出してみてください。例えば昔NHKでもやっていた「大草原の小さな家」などでは、食事の時、テーブルのパンの横には必ず豆のスープがついていたはずです。豆を取ることでリジンを補えることを昔から人は知っていたということです。