RESONANCE ~共鳴 (2012年6月)

2012年4月、国立天文台が重大な発表をした。これまで太陽は、約11年周期で磁石のS極とN極がひっくりかえるような磁場の反転が起こってきた。しかし、現在プラス極が2つと、マイナスの極が2つの合計4つの極ができている。これは、今から約360年前の17世紀に半世紀続いた寒冷期と同じ太陽の状態だという。つまり、地球は温暖化していくのではなく、寒冷化していく可能性あるのだ。

1645年ごろ、ロンドンのテムズ河は凍結し、長らく作物の不作が続き、経済もまた停滞した。それから360年の時を隔てて、いま同じ現象が起ころうとしている。それは、太陽活動の相似だけではない。経済活動にもまた歴史上2度目のグローバル化がさらに大きな規模で起こっている。エコノミストの水野和夫氏の指摘によれば、当時の先進国はイタリア諸国やスペインなどで、ここに世界の富が集中していた。ドイツやイギリスはいまでいう後進国にあたり、何とか先進諸国の生活水準に追いつこうともがいていた。1650年以前は、小麦の値段は250年間にわたり、平均するとプラス、マイナス10%しか変動することはなかったのだが、後進国の生活水準が上がると、小麦の価格は一気に2倍以上になり、それ以降2度と下がることはなかった。

現在世界で起こっているグローバリゼーションもまた同じである。アメリカやヨーロッパ、日本などの10億人の先進諸国の生活水準に、BRICsなど28億人が追いつこうとして、資源の奪い合いが起こっている。石油や食料、資源の価格は、今後数十年かけてBRICs諸国が先進国と同じ生活水準に到達するまで下がることはないと歴史は教えている。