RESONANCE ~共鳴 (2014年10月)

経済はいつまでも成長する、と政治家などの多くは口にしています。しかし、実際は先進諸国12億人の生活水準に近づくために、約27億人のBRICSの国々がGDPを伸ばしてきています。生活水準が上がるとまず必要になるのは、電力や鉄鋼です。日本人の現在の電力消費に中国などが到達するためには、単純に計算しても現在の3倍~4倍の以上の電力が必要です。電力は石油や石炭、原子力で作られています。現在、石油は1バレル約100ドル前後ですが、今後もこの価格は上がりこそすれ、下がることは決してないということです。

経済の利潤は、原材料を安く仕入れて、(加工して)高く売ることで発生します。これまでは、先進諸国はこの方法で多くの利潤を手に入れてきました。しかし、今や原材料が30年前の2倍から3倍と高くなり、多くの企業は利潤を上げることができないので、給与水準は実際下がり続けています。富の再分配がなされず、格差社会が生まれています。アメリカでは富が人口の1%に集中しているので、こういった社会は不安定で人々の不満が強くなり、犯罪が多発しています。

経済のグローバル化は、後進国の人々が少しだけ豊かになるために、先進国の人々が自分たちの豊かさの何分の1かを譲り渡すことを要求しています。そしてこの流れを止めることはできません。