RESONANCE ~共鳴 (2015年1月)

自然界には謎が多い。人体のタンパク質の材料であるアミノ酸には、同じアミノ酸でも分子が右向きと、左向きの2種類がある。これらは「光学異性体」と呼ばれ、右手と左手のような関係で重なることはなく、D型とL型に分けられる。(例えば、調味料に使われるLグルタミン酸など)そしてこれが地球上の生物にとっては大きな問題になる。それは同じ分子量のアミノ酸なのに、人体ではL型のみが選択的に使われるからだ。D型のアミノ酸ではタンパク質を合成することも、また酵素として働くこともできない。つまり、食べても細胞にならずただ排出されてしまうことになる。分子の向きの少しの違いだけで、活性と能力がまったく異なってしまうのだ。

これと似ているのが、水の分子間の構造である。水分子同士の結びつき方の違いで、エネルギーと情報の保持能力に違いが出るからだ。いい水はやはり分子の状態が違うのだ。そして、これらの分子の構造に影響を与えることができるのが、光や電磁気力なのである。近年、宇宙物理学者たちが超新星爆発など星の出来るときの光の渦の向きで、分子の向きが決まることを発見している。宇宙はなぜ対になっているのか?宇宙の何処かに、D型のみを使う生物がいる…。想像力がかき立てられるテーマである。