RESONANCE ~共鳴 (2015年10月)

心はいつも何かに反応し続けて、その反応をひと時たりとも止めることができないとブッダは2500年前に言っています。そして、その反応の仕方には3つあり、1つは「嫌悪」の反応、2つ目は「好いな」という反応、3つ目は中立的な反応です。このうち、前の2つが無自覚に積み重なり、マイナス感情の原因になっていきます。その中でも特に、マイナス感情が強い人の場合は、嫌悪の感情が多くなっています。例えば、電車の中で肩がぶつかって誰かに強い怒りを感じたとします。これは別に会社の誰かでもかまいません。怒りの感情は、その時に急に起ってきたのではなくて、実は、元々怒りの感情が心の中にあって、たまたま目の前の誰かが怒りの対象になっているにすぎないということなのです。強いマイナス感情は、次に起こるマイナスの出来事の原因になり、この原因をカルマと名付けたのです。怖れについても同じことが言えます。高い所が怖いとか、尖ったものが怖いとか、狭い所が怖いとか、対象は様々ですが、対象は何でもいいのです。もともと恐怖の感情があるのですから、高い所が怖くなくなれば、次には虫が怖くなるかもしれません。この嫌悪の反応に気づき、元々あるマイナス感情を少なくしていかない限りは、本当の意味で心が明るさを取り戻すことは出来ないということです。