RESONANCE ~共鳴 (2016年2月)

戦後の一時期、アメリカの育児法が日本で広く流行しました。アメリカのものは何でも進んでいていいはずだ、と多くの人たちは信じたのです。書店には様々な育児書が並び、真面目なお母さんほど熱心にそれを実践しました。しかし、それらの多くは、後に様々な問題を引き起こしたのです。例えば、赤ちゃんを抱っこしすぎると、「抱き癖」がつくのでよくない。というものや、授乳のタイミングも一定の時間をおいて行うべきだなどというのは特に、子供たちの心に問題を引き起こしたようです。お母さん自身の個性にもよると思いますが、熱心にこれを行うと、子供の中には、強い不安が生まれてしまい、母親との間に何らかのわだかまりが生じてしまうことがあります。それは大人になってからも消えることがなく、逆に、自分の子供に対しては、少しでも泣いたりすると、苦しくて抱き締めずにはおれなくなります。

授乳についても、今飲みたいのに何時間も待たされると、もの凄くいつも渇望する状態になるので、大人になってからなぜか牛乳をがぶ飲みしてしまうとか、男子の場合では、おっぱいが大好きな大人が出来上がることになります。心にトラウマがあると、人との心理的な距離が上手くとれないことが多いので、近づき過ぎるか、距離を置いてしまうかの極端になりやすのです。