RESONANCE ~共鳴 (2017年12月)

その著書によれば、政木和三博士など著名な発明家の多くの発明は、考えに考え抜いた努力の結果生まれたものというより、ひらめきや一瞬の天啓から生まれたものが実は多い。
つまり人が思考を使ってなんとかひねり出したアイデアより、突然どこからかやってくるアイデアがいいアイデアということになる。
ではどうすれば人はこの天啓を得ることができるのか、それを説明すること自体が頭で考えることになるので説明は難しいが、確かに言えることは、多大な努力やぎりぎりの状況もやはり必要で、その後で、思考を放棄した時に素晴らしいアイデアがやってくるというのだ。
この思考を放棄するということは、投げやりになったり、努力しないということでは勿論なくて、思考と、それを使っている自分の意識の間に空間をつくることに他ならない。
人間は氷河期などの困難な状況の中で進化したのではないかという説がある。つまり、人は様々な問題を抱え、とくに生存の限界まで追いつめられると、逆に自分を冷静に見つめることができたりする。
こういったぎりぎりの状況は自分ではつくりだせないので、現在では多くの人が瞑想などで、思考や感情と、自分との間に空間をつくることを目指しているのかもしれない。