RESONANCE ~共鳴 (2017年12月)

まもなくやってくるシンギュラリティ(技術的特異点)の衝撃に我々は備えなければならない。わずか150年前、人類は電気が何かさえ知らなかった。中世の人にスマホを見せたら、魔女として火あぶりになったことだろう。それを上回る劇的変化が今、社会に起ころうとしている。AIは最速のコンピュータと結びついて、人間の思考の部分だけを強化し、より正確により早く仕事を成し遂げ、その結果、人間の多くの仕事が失われるだろう。人類はAIに劣る能力に深く絶望するかもしれない。
しかし、そのことのよって改めて、人間の存在意義が問われる瞬間がやってくるのだが、事態はマイナス面ばかりではない。AIが登場することによって、人類史上初めて、人間の優位性が証明されることになるからだ。人間とAIの違いは、人間には心があるということである。心は身体の内臓にその起源を持つという説がある。内臓が感じる快と不快が感情の始まりなのだ。やがて、意識が生まれ人間は複雑な感情を持つようになった。この意識と感情は、AIには持ちえない生命を持つ生き物だけの特権なのである。