RESONANCE ~共鳴 (2014年6月)

今から6000年前、日本列島は現在よりも海面が5~7メートル海面が高かった。その時代を「縄文海進」と呼んでいる。現在の日本の都市がある平野という平野は全て海の底であった。

南極観測隊がボーリングして持ち帰った南極の氷柱の分析で、その時代の気温は現代と比べ「2℃」高かったことがわかっている。わずか2℃で5~7メートルも海面が上昇していたのである。

過去100年で気温は、0.6℃上昇した。IPCCは(気候変動に関する政府間パネル)2100年までに気温は1.4~5.8度上昇すると予測している。その原因として、二酸化炭素の濃度の上昇が温室効果と海水温の上昇を引き起こすことが前提であった。確かに二酸化炭素の上昇も海水温の上昇の理由になっているのだろう。しかし、二酸化炭素を出さない原子力発電所も高温のタービンを冷却するために使用した膨大な量の冷却水を海に放出していることはあまり知られていない。海から取水された水は「7℃」温められて排水される。これは火力発電でも同じで、確実に世界中の海水温の上昇に寄与している。南極の氷のデータは、過去2万年間で、気温が1℃上昇するのに平均1700年もかかっていたことを示しているが、化石燃料と電力の使用が世界中で増え続けている現状から、これからの100年で、つまり私たちの生きている間に、人類がかつて遭遇したことのない劇的な温暖化を経験することは確実と考えた方がよさそうだ。